「もしかして、うちの家にもアスベストが使われているの…?」
「アスベストって聞いたことはあるけど、レベルによって何が違うの?」
ご自宅や所有物件の解体・リフォームを考えたとき、アスベスト(石綿)の存在は大きな不安要素ですよね。特に、アスベストには「レベル」という区分があり、それによって危険性や対処法、費用が大きく変わってきます。
この記事では、アスベストの専門知識がない方にも分かりやすく、アスベストレベル1・2・3のそれぞれの定義、危険性の違い、代表的な建材、そして気になる除去費用について、徹底解説します。

アスベストレベルとは?基本知識
まず、アスベストの基本的な知識と、なぜレベル分けが重要なのかについて理解を深めましょう。
アスベストの危険性と健康への影響
アスベストとは、天然に存在する繊維状ケイ酸塩鉱物の総称です。熱や摩擦に強く、丈夫で変化しにくい特性から、かつては建材をはじめとする多くの工業製品に使用されてきました。
しかし、アスベストの繊維は非常に細かく、目に見えないほど小さいため、飛散すると人が吸い込んでしまう可能性があります。吸い込まれたアスベスト繊維は、肺の中に長期間とどまり、肺がんや中皮腫、石綿肺といった深刻な健康被害を引き起こすことが明らかになっています。これらの病気は、アスベストを吸い込んでから数十年という長い潜伏期間を経て発症することが特徴です。
アスベストレベル分けの重要性
アスベストはその飛散のしやすさ、つまり「発じん性」の高さによって、作業時の危険度や必要な対策が異なります。そのため、法令(石綿障害予防規則)では、アスベスト含有建材をその発じん性に応じてレベル1からレベル3の3段階に分類しています。
このレベル分けは非常に重要です。なぜなら、レベルによって以下のような点が大きく変わってくるからです。
- 作業時のばく露防止対策の厳重さ
- 作業計画の届出の要否
- 作業員の保護具の種類
- 除去費用の目安
アスベストレベルを正しく理解することは、安全な解体・改修工事を行い、健康被害を防ぐために不可欠です。
石綿(アスベスト)の種類と特性
アスベストにはいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。代表的なものとしては、以下の3つが挙げられます。
- クリソタイル(白石綿)
最も多く使用されたアスベストで、温石綿とも呼ばれます。比較的柔軟性があり、セメント製品や摩擦材などに広く利用されました。 - アモサイト(茶石綿)
クリソタイルに次いで多く使用され、主に吹付け材や保温材などに使われました。 - クロシドライト(青石綿)
最も発がん性が高いとされるアスベストで、主に吹付け材やセメント管などに使用されました。
これらのアスベストは、その種類によっても発じん性や人体への影響度が異なると言われています。
アスベストレベル1・2・3の違いと比較
それでは、アスベストレベル1、レベル2、レベル3の具体的な違いについて見ていきましょう。
アスベストレベル1とは(発じん性高)
アスベストレベル1は、最も発じん性が著しく高い建材が該当します。これらの建材は、アスベストがむき出しの状態で吹き付けられていたり、非常に脆く崩れやすいため、わずかな衝撃でもアスベスト繊維が大量に飛散する危険性があります。
- 主な建材例: 吹付けアスベスト、アスベスト含有吹付けロックウールなど
- 作業時の特徴: 作業場所を隔離し、負圧除じん装置の使用が必須。作業員は最高レベルの保護具を着用。作業計画の届出や特別教育も必要です。
アスベストレベル2とは(発じん性中)
アスベストレベル2は、発じん性が高い建材が該当します。レベル1ほどではないものの、アスベスト繊維が飛散しやすく、取り扱いには厳重な注意が必要です。
- 主な建材例: アスベスト含有保温材、耐火被覆材、断熱材など
- 作業時の特徴: レベル1に準じたばく露防止対策が必要。作業場所の隔離や保護具の着用が求められます。
アスベストレベル3とは(発じん性低)
アスベストレベル3は、発じん性が比較的低い建材が該当します。これらはアスベストがセメントなどで固められており、板状になっているものが多いため、通常の状態ではアスベスト繊維が飛散しにくいとされています。しかし、切断や破砕といった作業を行う際には飛散のリスクがあるため、油断は禁物です。
- 主な建材例: 石綿含有成形板(スレート屋根材、サイディングなど)、Pタイル、ビニル床タイル、石綿含有仕上塗材など
- 作業時の特徴: 湿式作業を原則とし、破砕しないように手作業で丁寧に取り外すことが基本。適切な保護具の着用も必要です。
レベル別危険性・法規制・措置義務一覧
特徴 | レベル1(発じん性:著しく高い) | レベル2(発じん性:高い) | レベル3(発じん性:比較的低い) |
---|---|---|---|
代表建材 | 吹付けアスベスト、アスベスト含有吹付けロックウールなど | アスベスト含有保温材、耐火被覆材、断熱材など | 石綿含有成形板、Pタイル、石綿含有仕上塗材など |
危険性 | 非常に高い。わずかな衝撃で大量飛散。 | 高い。損傷すると飛散しやすい。 | 低い(非破壊時)。切断・破砕時に飛散リスクあり。 |
作業届出 | 必要(労働基準監督署、都道府県等) | 必要(労働基準監督署、都道府県等) | 不要(一部例外あり) |
作業計画 | 必要 | 必要 | 必要 |
隔離措置 | 必須(作業場所の完全隔離、負圧化) | 原則必要(作業場所の隔離) | 原則不要(湿式作業、手ばらしが基本) |
保護具 | 電動ファン付き呼吸用保護具、保護衣、保護メガネ、保護手袋など(最高レベル) | 呼吸用保護具(取替え式防じんマスク等)、保護衣、保護メガネ、保護手袋など | 呼吸用保護具(使い捨て式防じんマスク等)、作業着、保護メガネ、保護手袋など |
特別教育 | 必要 | 必要 | 必要 |
作業基準 | 石綿障害予防規則に厳格な規定あり | 石綿障害予防規則に厳格な規定あり | 石綿障害予防規則に規定あり |
この表はあくまで概要であり、実際の作業では専門家の指示に従い、最新の法令を遵守する必要があります。
レベル別アスベスト含有建材の種類と場所
次に、具体的にどのような建材にどのレベルのアスベストが含まれているのか、そしてそれらが建物のどこに使われていることが多いのかを見ていきましょう。
レベル1該当建材例と使用箇所
<吹付けアスベスト・石綿含有吹付け材>
吹付けアスベストや石綿含有吹付け材は、アスベストレベル1の代表格です。耐火・断熱・吸音の目的で、鉄骨の梁や柱、天井、壁などに直接吹き付けられています。
- 主な使用箇所
- ビルの機械室、ボイラー室の天井・壁
- 駐車場の天井・壁
- 体育館、講堂、工場の天井・壁
- 鉄骨の耐火被覆
<アスベスト含有吹付けロックウール>
アスベスト含有吹付けロックウールも、アスベストレベル1に分類されることがあります。ロックウール自体はアスベストではありませんが、飛散防止や付着性の向上のためにアスベストを混ぜて吹き付けられたものです。
- 主な使用箇所
- 吹付けアスベストと同様の箇所(耐火被覆、吸音・断熱材として)
レベル2該当建材例と使用箇所
<アスベスト含有保温材・耐火被覆材>
アスベスト含有保温材や耐火被覆材は、アスベストレベル2に該当します。配管の保温材や、建物の耐火性能を高めるために柱や梁に巻き付けられたり、板状で施工されたりしています。
- 主な使用箇所
- ボイラー本体や配管の保温材
- 空調ダクトの保温材
- 建物の柱、梁の耐火被覆材
- 煙突の断熱材
<アスベスト含有断熱材(カポスタック等)>
アスベスト含有断熱材もレベル2に分類されます。板状や筒状の製品が多く、カポスタック(商品名)などが有名です。
- 主な使用箇所
- 壁、天井、床の断熱材
- 屋根裏の断熱材
- プラント設備の断熱材
レベル3該当建材例と使用箇所
<石綿含有成形板(スレート板等)>
石綿含有成形板は、アスベストレベル3の代表的な建材です。セメントなどとアスベストを混ぜて板状に固めたもので、強度があり加工しやすいのが特徴です。
- 主な使用箇所
- スレート屋根材(波板スレート、化粧スレートなど)
- 外壁材(窯業系サイディングなど)
- 内装材(天井材、壁材)
- 軒裏天井板
<Pタイル・アスベスト含有ビニル床タイル>
Pタイル(プラスチックタイル)やアスベスト含有ビニル床タイルも、アスベストレベル3に該当します。床材として広く使用されていました。
- 主な使用箇所
- 学校、病院、事務所、店舗などの床
- 一般住宅のキッチンや洗面所の床
<リシン吹付・アスベスト含有仕上塗材>
リシン吹付やその他のアスベスト含有仕上塗材は、建物の内外壁の仕上げに使われることがあります。これらもアスベストレベル3に分類されます。
- 主な使用箇所
- 戸建て住宅やマンションの外壁
- 内壁や天井の仕上げ
<下地調整材・アスベスト含有モルタル>
壁や床の仕上げ材の下地として使われる下地調整材やモルタルにも、アスベストが含まれている場合があります。これらもアスベストレベル3です。
- 主な使用箇所
- 壁紙や塗装の下地
- 床材の下地
<クリソタイル含有建材の具体例>
クリソタイル(白石綿)は、上記レベル3の建材(石綿含有成形板、Pタイル、仕上塗材など)に多く使用されていました。また、レベル1の吹付け材やレベル2の保温材にも使用されているケースがあります。クリソタイルがどのレベルに該当するかは、建材の種類や状態によって異なります。
アスベストレベルの判定基準と調査方法
「うちの建物に使われている建材のアスベストレベルはどうやって判断するの?」という疑問にお答えします。
アスベストレベル判定の法的基準
アスベストレベルの判定は、主に以下の要素を総合的に考慮して行われます。
- 建材の種類: 吹付け材か、保温材か、成形板かなど。
- アスベストの含有率: 建材中にアスベストがどれくらいの割合で含まれているか。
- アスベストの飛散性(発じん性): 建材がどの程度アスベスト繊維を飛散させやすいか。
これらの情報は、設計図書や過去の記録、そして専門家による現地調査や分析調査によって明らかにされます。
アスベスト調査の種類と流れ
アスベスト調査は、一般的に以下の流れで行われます。
- 書面調査(図面調査)
建物の設計図書、仕様書、過去の修繕記録などを確認し、アスベスト含有建材の使用の可能性を把握します。 - 現地調査(目視調査)
実際に建物を調査し、アスベスト含有の疑いがある建材を目視で確認します。必要に応じて、建材の一部を採取(サンプリング)します。 - 分析調査
採取した建材を専門の分析機関に送り、アスベストの含有の有無、種類、含有率を分析します。 - 報告書の作成
調査結果をまとめ、アスベストの使用状況やレベル判定などを記載した報告書が作成されます。
アスベスト調査は専門的な知識と技術が必要なため、必ず専門の調査会社や分析機関に依頼しましょう。
アスベスト含有率とレベルの関係性
アスベスト含有率は、レベル判定の一つの指標となりますが、含有率だけでレベルが決まるわけではありません。 例えば、アスベスト含有率が低くても、吹付け材のように飛散しやすい状態であればレベル1と判断されることがあります。逆に、含有率が高くても、固く成形された建材であればレベル3となる場合があります。
重要なのは、アスベストがどの程度飛散しやすいか(発じん性)という点です。
アスベスト調査業者の選び方ポイント
信頼できるアスベスト調査業者を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。
- 資格・登録
建築物石綿含有建材調査者などの有資格者が在籍しているか、都道府県等への登録業者であるか。 - 実績・経験
同様の建物の調査実績が豊富か。 - 調査方法の透明性
どのような調査を行い、どのように分析するのか、明確な説明があるか。 - 見積もりの妥当性
見積もり内容が詳細で、不必要な項目が含まれていないか。 - 報告書の質
分かりやすく、法的な要件を満たした報告書を作成してくれるか。
在住ビジネスでは、経験豊富な建築物石綿含有建材調査者が調査を実施いたします。
また、石綿事前調査結果報告システムの申請画面に沿った報告書となっており、誰でも漏れなく申請することが可能です。
アスベストが使われた建物の年代と特徴
アスベストは、その利便性から長年にわたり多くの建材に使用されてきましたが、健康被害が問題視されるようになり、段階的に規制が強化されてきました。
アスベスト使用建材の年代別一覧表
年代 | 主な規制内容とアスベスト使用状況 |
---|---|
~1975年頃 | アスベストの使用に関する規制がほとんどなく、吹付けアスベスト(レベル1)をはじめ、多くのアスベスト含有建材が広く使用された時期。特に注意が必要な年代です。 |
1975年~ | 吹付けアスベストの原則禁止(石綿含有率5%超)。ただし、アスベスト含有吹付けロックウール(石綿含有率5%以下)などは引き続き使用されました。 |
1980年代 | アスベスト含有保温材や耐火被覆材(レベル2)の使用が続く。石綿含有成形板(レベル3)も多く使用されました。 |
1995年~ | アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)の使用禁止。吹付けアスベストの全面禁止。 |
2004年~ | 石綿含有率1%超の建材の製造・使用等が原則禁止。 |
2006年~ | 石綿含有率0.1%超の建材の製造・使用等が原則禁止。これにより、アスベスト含有建材は原則として市場から排除されました。 |
この表はあくまで目安であり、個別の建物については専門家による調査が必要です。
1975年以前の建築物とアスベストリスク
特に1975年(昭和50年)以前に建てられた建築物は、吹付けアスベスト(レベル1)が使用されている可能性が高いため、解体や改修の際には十分な注意が必要です。この年代の建物をお持ちの方は、専門家によるアスベスト調査を強くおすすめします。
2006年以降の建築物とアスベスト規制
2006年(平成18年)9月1日以降に着工された建築物については、アスベスト含有率0.1%を超える建材の使用が原則禁止されているため、アスベスト含有建材が使用されている可能性は低いと考えられます。しかし、それ以前に製造された建材が在庫として使用された可能性もゼロではないため、念のため設計図書等で確認することが望ましいでしょう。
自宅のアスベスト使用有無を確認する方法
ご自宅にアスベストが使用されているか気になる場合、以下の方法で大まかな確認ができます。
- 建築年月日を確認する
建物の登記簿謄本や建築確認済証で建築年月日を確認し、上記の年代別一覧表と照らし合わせます。 - 設計図書や仕様書を確認する
建材名や商品名が記載されていれば、メーカーに問い合わせることでアスベスト含有の有無が分かる場合があります。 - 専門業者に相談する
最も確実なのは、アスベスト調査の専門業者に相談し、調査を依頼することです。
自己判断は危険です。不安な場合は必ず専門家に相談してください。在住ビジネスでは、経験豊富な建築物石綿含有建材調査者が調査を実施いたしますので、お気軽にご相談ください。
レベル別アスベスト除去費用と作業内容
アスベストの除去費用は、レベルや建材の種類、量、作業場所の状況などによって大きく変動します。ここでは、あくまで一般的な目安としてご紹介します。
レベル1アスベスト除去費用と作業手順
- 費用目安: 1.5万円~8.5万円/㎡程度
- 作業手順の概要:
- 作業計画の作成と届出
- 作業場所の隔離(養生シート、負圧除じん装置の設置)
- 作業員の保護具着用(最高レベル)
- 湿潤化(アスベストの飛散抑制)
- アスベスト除去作業
- 除去後の清掃、アスベスト濃度測定
- 特別管理産業廃棄物としての適正処理
レベル1の除去作業は最も厳重な管理が必要で、費用も高額になる傾向があります。
レベル2アスベスト除去費用と作業手順
- 費用目安: 1万円~6万円/㎡程度
- 作業手順の概要:
- 作業計画の作成と届出
- 作業場所の隔離(養生)
- 作業員の保護具着用
- 湿潤化
- アスベスト含有保温材等の除去作業
- 除去後の清掃
- 産業廃棄物としての適正処理
レベル2もレベル1に準じた対策が必要ですが、建材の種類や状態によって費用は変動します。
レベル3アスベスト除去費用と作業手順
- 費用目安: 0.3万円~2万円/㎡程度(建材の種類や量による)
- 作業手順の概要:
- 作業計画の作成
- 作業員の保護具着用
- 湿潤化(原則)
- 手作業による丁寧な取り外し(破砕・切断を避ける)
- 除去後の清掃
- 産業廃棄物としての適正処理
レベル3は、他のレベルに比べて費用を抑えられることが多いですが、不適切な作業は飛散のリスクを高めるため、専門業者による慎重な作業が不可欠です。
解体工事時のアスベスト処理費用目安
解体工事全体の見積もりの中に、アスベスト処理費用が含まれる場合があります。アスベストの有無やレベルによって、解体費用が大きく変動することを理解しておきましょう。事前にアスベスト調査を行い、正確な見積もりを取ることが重要です。
アスベスト除去・解体業者の選び方
アスベスト除去や解体工事を依頼する業者は、以下の点に注意して選びましょう。
- 許認可・登録
解体工事業の許可はもちろん、アスベスト除去に関する専門的な知識や技術を持つ業者か。 - 実績・経験
アスベスト除去工事の実績が豊富か。特に同様のレベルや建材の除去経験があるか。 - 安全管理体制
作業員の安全教育や適切な保護具の使用、作業場所の管理が徹底されているか。 - 廃棄物処理
除去したアスベストを法令に従って適正に処理してくれるか。マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行を確認しましょう。 - 保険加入
万が一の事故に備えて、損害賠償保険に加入しているか。 - 見積もりの明確さ
作業内容や費用の内訳が明確で、追加費用の可能性についても説明があるか。
複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが大切です。 安さだけで選ばず、信頼できる業者を選びましょう。
アスベストに関するQ&A
アスベストに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
アスベスト事前調査は義務ですか?
はい、解体・改修工事を行う際には、アスベストの事前調査が法律で義務付けられています。(石綿障害予防規則第3条)
工事の規模に関わらず、原則として全ての工事が対象となります。調査結果は記録し、3年間保存する必要があります。また、一定規模以上の解体工事(解体部分の床面積80㎡以上)や改修工事(請負金額100万円以上)の場合は、調査結果を電子システムで報告する義務があります。
アスベスト含有建材の見分け方は?
一般の方がアスベスト含有建材を正確に見分けることは非常に困難です。
見た目だけでは判断できないものが多く、専門家による調査と分析が必要です。建築時期や使用されている建材の種類からある程度の推測はできますが、最終的な判断は専門家に委ねましょう。
アスベスト除去に補助金はありますか?
はい、地方自治体によっては、アスベスト除去に関する補助金制度を設けている場合があります。
対象となる建物の種類やアスベストのレベル、補助金の額や条件は自治体によって異なります。お住まいの市区町村の役場(環境課や建築指導課など)に問い合わせてみましょう。
アスベストレベルの自己判断は可能?
アスベストレベルの自己判断は非常に危険であり、避けるべきです。
前述の通り、アスベストレベルの判定には専門的な知識と経験が必要です。誤った判断は、作業員の健康被害やアスベストの飛散事故につながる可能性があります。必ず専門の調査業者に依頼してください。
まとめ
この記事では、アスベストのレベル1・2・3の違いを中心に、その危険性、代表的な建材、調査方法、除去費用などについて解説してきました。
- アスベストレベルは発じん性の高さで1~3に分類される。
- レベル1が最も危険性が高く、厳重な対策と高額な費用が必要。
- レベル3でも不適切な作業は飛散リスクがあるため注意が必要。
- アスベストの調査・除去は必ず専門業者に依頼する。
- 1975年以前の建物は特にアスベスト使用のリスクが高い。
アスベストの問題は複雑で、不安を感じることも多いかと思います。しかし、正しい知識を持ち、信頼できる専門家と連携することで、安全に対処することが可能です。
在住ビジネスでは、経験豊富な建築物石綿含有建材調査者がを実施いたします。
全国対応しておりますので(※)、まずはお気軽にご相談からお待ちしております。