「いつか大きな地震が来るかもしれない…」
最近のニュースを見て、ご家族の安全について不安を感じていませんか?特に小さなお子さんがいるご家庭では、その心配も大きいことでしょう。
地震対策は、何から手をつければ良いか分からなくなりがちです。しかし、大切なのは「今すぐ」「自宅で」できることから始めることです。
この記事では、ご家庭で今日から実践できる具体的な備えと準備を、チェックリストやシーン別の行動マニュアルを交えて分かりやすく解説します。この記事を読めば、地震への漠然とした不安が「具体的な備え」へと変わり、家族を守るための第一歩を踏み出せます。

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目次
今すぐできる地震対策チェックリスト
まずは、地震対策の全体像を把握しましょう。「家の安全」「備蓄」「家族との連携」「情報収集」の4つの視点で、今すぐできることをリストアップしました。まずはこのチェックリストを元に、ご家庭の状況を確認してみてください。
家の安全確保
- [ ] 大きな家具(タンス、食器棚、本棚など)は固定したか?
- [ ] テレビや電子レンジは固定したか?
- [ ] 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ったか?
- [ ] 寝室や子供部屋に、倒れてくる家具や落ちてくる物はないか?
- [ ] 家の中の避難経路(廊下やドア付近)に物を置いていないか?
- [ ] 感震ブレーカーは設置したか?または、避難時にブレーカーを落とす習慣はあるか?
備蓄品・防災グッズの準備
- [ ] 家族全員分の非常用持ち出し袋を準備したか?
- [ ] 最低3日分(できれば1週間分)の飲料水と食料を備蓄したか?
- [ ] 携帯トイレや衛生用品は準備したか?
- [ ] カセットコンロとガスボンベは十分な数あるか?
- [ ] 懐中電灯やラジオ、モバイルバッテリーはすぐに使える状態か?
- [ ] 日常的に使う食料や日用品を多めに買う「ローリングストック」を実践しているか?
家族との連絡・避難計画
- [ ] 災害時の安否確認方法(災害用伝言ダイヤルなど)を家族で決めているか?
- [ ] 避難場所とそこまでの安全な経路を複数確認したか?
- [ ] 離れ離れになった場合の集合場所を決めているか?
- [ ] 自宅や地域のハザードマップを確認したか?
- [ ] 自治体の防災情報(アプリ、メールなど)に登録したか?
情報収集手段の確保
- [ ] スマートフォンの充電器やモバイルバッテリーを準備したか?
- [ ] 電池で動くラジオと予備の電池を準備したか?
- [ ] 自治体の防災アプリをインストールしたか?
- [ ] 信頼できる情報源(気象庁、首相官邸、自治体など)をブックマークしたか?
家の中の安全対策!家具・物の配置
地震で最も危険なのは、家具の転倒や物の落下によるケガです。家の中を安全な空間にすることが、地震対策の第一歩です。
家具の転倒・落下・移動防止対策
地震の揺れで家具が倒れたり、物が落ちてきたりすると、ケガの原因や避難の妨げになります。L字金具や突っ張り棒などを使って、大きな家具をしっかりと固定しましょう。
- L字金具で壁に固定する
壁にネジで固定できるため、最も効果的な方法の一つです。タンスや本棚、食器棚など、背の高い家具におすすめです。 - 突っ張り棒(ポール式器具)を設置する
家具と天井の間を突っ張って固定します。壁に穴を開けられない賃貸住宅でも設置しやすいのが特徴です。 - ストッパー式器具や粘着マットを敷く
家具の下に敷くことで、揺れによる移動を防ぎます。他の対策と組み合わせることで、より効果が高まります。 - テレビや電子レンジの固定
専用の粘着マットやベルトを使って、台にしっかりと固定しましょう。
ガラスの飛散防止対策
窓や食器棚のガラスが割れて飛び散ると、非常に危険です。ガラス飛散防止フィルムを貼ることで、ガラスが割れても破片が飛び散るのを防げます。特に、寝室やリビングなど、家族が長く過ごす部屋の窓には必ず対策をしておきましょう。カーテンを閉めておくだけでも、ある程度の飛散防止効果が期待できます。
寝室や子供部屋の安全確保
就寝中に地震が発生すると、無防備な状態で危険にさらされます。寝室や子供部屋の安全対策は特に重要です。
- ベッドや布団の周りに背の高い家具を置かない
万が一倒れてきても、寝ている場所に直撃しない配置にしましょう。 - 頭の上に物を置かない
枕元に額縁や重い物を飾るのは避けましょう。 - 避難経路を確保する
ドアの近くや廊下に物を置かず、スムーズに避難できるようにしておきましょう。 - 足元にスリッパや靴を置いておく
夜間に地震が起きた際、割れたガラスなどで足をケガしないようにするためです。
火災の発生を防ぐ対策
地震の二次災害で最も怖いのが火災です。地震火災は、電気やガスが原因で発生することが多くあります。
- 感震ブレーカーの設置
感震ブレーカーとは、設定以上の揺れを感知すると自動的に電気の供給を止めてくれる装置です。電気系統からの出火を防ぐのに非常に効果的です。 - ストーブやヒーター周りの整理
暖房器具の周りには、燃えやすいものを置かないように日頃から心がけましょう。 - 避難時の火の元の確認
揺れが収まって避難する際は、「火を消す」よりもまず「ブレーカーを落とす」「ガスの元栓を閉める」ことを意識しましょう。
防災グッズと備蓄品リスト!最低3日分
ライフライン(電気・ガス・水道)が止まっても自力で生活できるよう、最低でも3日分、可能であれば1週間分の備蓄を準備しておくことが推奨されています。
(参考:首相官邸「災害に対するご家庭での備え」)
非常用持ち出し袋に入れるもの
避難が必要になったときに、すぐに持ち出せるように準備しておくリュックです。玄関や寝室など、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
- 飲料水
1人1日1Lが目安。 - 食料
乾パン、缶詰、栄養補助食品など、調理不要で食べられるもの。 - 貴重品
現金(公衆電話用に小銭も)、預金通帳のコピー、身分証明書のコピー。 - 情報収集ツール
携帯ラジオ、予備電池、モバイルバッテリー。 - 衛生用品
ティッシュ、ウェットティッシュ、携帯トイレ、常備薬、マスク、消毒液。 - その他
懐中電灯、軍手、タオル、雨具、カイロ、筆記用具、家族の写真(はぐれた時用)。
自宅に備蓄しておくもの(食料・水)
在宅避難に備えて、非常用持ち出し袋とは別に自宅に保管しておくものです。
- 飲料水
1人1日3L(調理用含む)を目安に、家族の人数×3~7日分を準備。 - 食料
レトルトご飯、カップ麺、缶詰、フリーズドライ食品など。カセットコンロとガスボンベも忘れずに。 - 生活用水
お風呂の残り湯をためておくと、トイレを流したり洗濯したりするのに役立ちます。
ローリングストック法の実践方法
「備蓄品を準備しても、賞味期限が切れてしまう…」という悩みを解決するのがローリングストック法です。これは、普段から使う食料品や日用品を少し多めに買っておき、使った分だけ買い足していく方法です。
- 缶詰やレトルト食品、水、カセットボンベなどを少し多めに購入する。
- 賞味期限が古いものから順番に、日常生活で消費する。
- 食べた分、使った分を買い足して、常に一定量を備蓄しておく。
この方法なら、無理なく、無駄なく備蓄を続けられます。
トイレ対策と衛生用品の備え
ライフラインの中でも、トイレが使えなくなることは非常に深刻な問題です。断水に備えて、必ず携帯トイレや簡易トイレを準備しておきましょう。1人1日5回を目安に、家族の人数×最低3日分(できれば7日分)の備えがあると安心です。
また、お風呂に入れない状況に備え、ウェットティッシュや水のいらないシャンプー、歯磨きシートなどの衛生用品も重要です。
今すぐは難しくても…できる備えは?
ここまでは、比較的すぐに取り組める対策・できることをまとめてきました。その他にもできうる対策をお伝えします。
防災訓練に参加する
地震発生時に焦らないためにも、防災訓練に参加することも一つの手です。防災訓練では、初期消火や応急処置の方法等を学ぶことができます。また、いざというときに助け合うであろう、近隣住民との交流の場でもあります。
特に毎年9月1日は「防災の日」と定められており、防災に関するイベントも各地で開催されているようです。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
家を建てる前から備えておく
これから家を建てる予定の方におすすめの地震対策をご紹介します。
wallstatで検証する
そもそも、家そのものが倒れてしまったら財産も人命も元も子もありません。これから家を建てる場合は、建築の段階から耐震性能に興味を持つことが大事でしょう。近年ではパソコン上で大地震が来た場合の耐震性能の正確な検証ができるwallstat(ウォールスタット)というソフトが注目を浴びています。
どうせ住むなら丈夫な家。
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地震建替え保証に加入する
近年、予測できない規模の地震も起きており、「これから建築する自宅が倒壊したらどうしよう」と不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。そのような方には、地震建替え保証への加入をおすすめします。
地震建替え保証とは、万が一地震で建物が倒壊した場合に、その建物の建て直しを保証するものです。
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家族で決める連絡方法と避難計画
万が一、家族が離れ離れの時に地震が発生した場合を想定し、事前に安否確認の方法や集合場所を決めておくことが家族の命を守ります。
安否確認の方法を決める
災害発生直後は、電話回線が非常に混雑し、つながりにくくなります。そんな時に役立つのが災害用の安否確認サービスです。
- 災害用伝言ダイヤル(171)
「171」に電話をかけ、音声ガイダンスに従って伝言を録音・再生できます。 - 災害用伝言板(web171)
スマートフォンやパソコンから、安否情報を文字で登録・確認できます。 - SNSの活用
TwitterやLINEなどのSNSは、電話回線が混雑していてもインターネット経由で連絡が取れる場合があります。
これらの使い方を、平常時に家族で一度試しておくことが大切です。
避難場所と避難経路の確認
お住まいの自治体が指定する避難場所を必ず確認しておきましょう。避難場所には種類があります。
- 一時(いっとき)避難場所
地震直後にまず身の安全を確保するための、広場や公園など。 - 広域避難場所
火災が延焼してきた場合に避難する、大規模な公園など。 - 避難所
自宅が倒壊するなどして生活できなくなった人が、一定期間滞在するための学校の体育館など。
自宅から避難場所までの経路を、実際に家族で歩いて確認し、ブロック塀や自動販売機など危険な箇所がないかチェックしておくと、いざという時に慌てず行動できます。
ハザードマップの確認方法と使い方
ハザードマップとは、お住まいの地域でどのような災害(地震の揺れやすさ、液状化の危険度、津波・洪水のリスクなど)が起こりやすいかを地図上に示したものです。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や、各自治体のホームページで確認できます。自宅や職場、学校周辺の災害リスクを事前に把握し、安全な避難経路を考えるのに役立てましょう。
(参考:国土地理院 ハザードマップポータルサイト)
自治体の防災情報の入手方法
各自治体が、防災メールや公式LINEアカウント、防災アプリなどで災害情報や避難情報を発信しています。事前に登録し、いざという時に正確な情報を得られるようにしておきましょう。
地震発生時の行動マニュアル!シーン別
突然の大きな揺れ。その瞬間にどう行動するかが、その後の運命を分けます。シーン別に取るべき行動を覚えておきましょう。
自宅にいる時の行動
- まず、身を守る!
丈夫なテーブルや机の下に隠れ、頭を保護します。クッションや座布団で頭を守りましょう。 - 慌てて外に飛び出さない
瓦やガラスが落ちてくる可能性があり、屋外の方が危険な場合があります。 - 揺れが収まったら火の元を確認
もし火を使っていたら消火します。避難する際はブレーカーを落としましょう。 - ドアや窓を開けて避難経路を確保
建物が歪んでドアが開かなくなる前に、出口を確保します。
屋外にいる時の行動
- かばんなどで頭を守る
看板やガラス、ブロック塀の倒壊など、落下物に注意します。 - 建物や電柱から離れる
できるだけ広い場所に移動します。公園や広場が近くにあればそこへ避難しましょう。
車の運転中の行動
- 慌ててブレーキをかけない
ハザードランプを点灯させ、ゆっくりとスピードを落とします。 - 道路の左側に停車する
緊急車両の通行を妨げないように、道路の左側に寄せてエンジンを切ります。 - 車を離れる際はキーをつけたまま
避難が必要な場合は、ドアをロックせず、キーはつけたまま(または分かりやすい場所に置いたまま)にしておきましょう。
職場や学校にいる時の行動
- その場の指示に従う
パニックにならず、施設の管理者や先生の指示に従って冷静に行動しましょう。 - 机の下などで身を守る
オフィスや教室でも、まずは落下物から身を守る行動が最優先です。
地震対策に関するよくある質問
ご家庭の状況によって、地震対策の疑問点も様々です。よくある質問にお答えします。
マンションで特に気をつけることは?
高層階ほど揺れが大きくなる傾向があります。家具の固定は一戸建て以上に徹底しましょう。また、エレベーターが停止する可能性が高いため、階段で避難できる体力と、数日分の備蓄が重要になります。管理組合の防災計画を確認しておくことも大切です。
子供や赤ちゃんがいる家庭の備えは?
ミルク、おむつ、おしりふき、離乳食など、子供専用の備蓄品を忘れずに準備しましょう。アレルギー対応食が必要な場合は、それも多めに備蓄してください。子供用のヘルメットや防災頭巾、抱っこ紐も非常用持ち出し袋に入れておくと安心です。
ペットがいる場合の対策は?
ペット用の水やフードを最低5日分は備蓄しておきましょう。避難所によってはペットと一緒に入れない(同行避難はできても同室避難はできない)場合もあります。事前に自治体のルールを確認し、預け先やケージの準備をしておきましょう。
賃貸住宅でできる対策はある?
壁に穴を開けられない場合は、突っ張り棒式の固定器具や、家具の下に敷くストッパー式の器具が有効です。大きな対策をする前に、大家さんや管理会社に相談することも大切です。
まとめ
地震はいつ、どこで起こるか分かりません。しかし、事前の備えがあれば、被害を最小限に抑え、あなたとあなたの大切な家族の命を守ることができます。
この記事で紹介した対策を、もう一度振り返ってみましょう。
- 家の安全確保: 家具を固定し、安全な空間を作る。
- 備蓄品の準備: 最低3日分の水・食料・トイレを準備する。
- 地震建替え保証への加入:これから建物を建てる場合は加入を検討する。
- 家族との計画: 安否確認方法と避難場所を決めておく。
- 発生時の行動: シーン別の正しい行動を覚えておく。
完璧を目指す必要はありません。まずは「寝室の家具の配置を見直す」「水を一箱買っておく」など、今日からできる小さなことから始めてみてください。その一つひとつの行動が、万が一の時に自分や家族を守る大きな力になります。
また、これから家を建てる方の地震への備えとしておすすめなのが、wallstatでの検証や地震建替え保証への加入です。
在住ビジネスでは、専門のスタッフがwallstatの入力を行い、改善案までご提案します。地震建替え保証については地震保険と併用可能。詳細は以下のボタンからご確認・お問い合わせください。
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