「突然お湯が出なくなった…」「エコキュートから変な音がする…」
毎日使うお湯が止まってしまうと、本当に焦りますよね。しかも、エコキュートの修理にはいくらかかるのか、高額な請求をされたらどうしようと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなエコキュートのトラブルでお困りのあなたのために、故障の症状別に自分でできる対処法から、気になる修理費用の相場、信頼できる業者の選び方まで解説します。
この記事を読めば、エコキュートの故障に落ち着いて対処し、適正な価格で問題を解決するための知識が身につきます。この記事はあくまで一般的な内容ですので一概に言えない場合もありますが、まずは慌てずにご自宅の状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。

目次
症状でわかる故障診断と応急処置
エコキュートの調子が悪い時、症状によって原因や対処法が異なります。業者を呼ぶ前に、まずはご自身で状況を確認してみましょう。簡単な対応で直るケースもあります。
お湯が出ない・お湯がぬるい時の原因と対処法
最も多いトラブルが「お湯が出ない」「お湯の温度がぬるい」という症状です。考えられる原因はいくつかあります。
- お湯を使い切ってしまった(湯切れ)
普段より多くお湯を使った日に起こりがちです。リモコンでタンク内の残量を確認し、お湯がなければ「沸き増し」機能を使ってお湯が沸くのを待ちましょう。 - 給水止水栓が閉まっている
貯湯タンクの下部にある給水止水栓が、何かの拍子に閉まっていることがあります。栓が閉じていたら、開けてみてください。 - 断水している
地域で断水が起きていないか、他の蛇口から水が出るか確認しましょう。 - 冬場の配管凍結
外気温が低い冬場は、配管が凍結してお湯が出なくなることがあります。気温が上昇して自然に解凍されるのを待つのが基本ですが、急ぐ場合は凍結した配管部分にぬるま湯をゆっくりかけてみてください。熱湯をかけると配管が破裂する危険があるため絶対にやめましょう。 - エコキュート本体の不具合
上記を確認しても直らない場合は、エコキュート内部の部品(混合弁、温度センサーなど)が故障している可能性があります。専門業者による点検・修理が必要です。
貯湯タンクやヒートポンプから水漏れしている
貯湯タンクやヒートポンプユニットからの水漏れは、放置すると重大な故障につながる可能性があります。すぐに応急処置を行い、専門業者に連絡してください。
- エコキュートの電源を切る
漏電の危険があるため、まずエコキュート専用のブレーカーを落とします。 - 給水止水栓を閉める
貯湯タンク下部にある給水止水栓を閉めて、水の供給を止めます。 - 専門業者に連絡する
応急処置が完了したら、速やかに修理を依頼しましょう。
水漏れの原因は、パッキンの経年劣化や配管の腐食、部品の故障などが考えられます。修理費用は原因によって異なりますが、放置すると被害が拡大し、修理費用も高額になるため、早めの対応が肝心です。
リモコンにエラーコードが表示されている
リモコンに表示されるエラーコードは、エコキュートが自己診断した故障の原因を示す重要な手がかりです。
まずは、お使いのエコキュートの取扱説明書やメーカーの公式サイトで、表示されているエラーコードが何を意味するのかを確認しましょう。エラー内容によっては、ご自身でリセット操作を行うことで復旧する場合があります。
しかし、多くの場合は部品の故障や異常を示しているため、専門業者による点検が必要です。業者に連絡する際は、エラーコードを伝えるとスムーズに状況を把握してもらえます。
異音や異臭がする
エコキュートは運転中に「ブーン」という低く静かな音が出ますが、普段と違う音がする場合は注意が必要です。
- 「キュルキュル」「キーキー」といった高い音
ファンモーターやポンプの不具合が考えられます。 - 「ポコポコ」という沸き上げ音以外の異音
配管の詰まりや空気の混入の可能性があります。 - 焦げ臭いような異臭
電子基板の故障や漏電の危険性があります。すぐに使用を中止し、ブレーカーを落として業者に連絡してください。
異音や異臭は故障のサインです。放置せずに専門家に見てもらいましょう。
エコキュートの修理費用相場
エコキュートの修理にかかる費用は、故障の箇所や内容によって大きく変動します。ここでは、修理費用の内訳と、症状別の費用相場を解説します。
修理費用の内訳と総額
エコキュートの修理費用は、主に以下の3つの合計で決まります。
総額 = 基本料金 + 技術料・作業料 + 部品代
基本料金(出張費・点検診断料)
業者が自宅に来て点検・診断を行うための費用です。修理をしなくても発生することがあります。
- 費用相場
8,000円~15,000円程度
技術料・作業料
故障箇所を修理するための作業にかかる費用です。作業の難易度によって変動します。
- 費用相場
10,000円~30,000円程度
部品代
交換が必要な部品そのものの価格です。数千円の小さな部品から、10万円を超える高価なユニットまで様々です。
ヒートポンプユニットの修理・交換費用
ヒートポンプユニットとは、空気の熱を取り込んでお湯を沸かす、エコキュートの心臓部です。この部分が故障すると修理費用は高額になります。
- 修理費用(内部の部品交換など)
80,000円~150,000円 - ユニット全体の交換費用
150,000円~300,000円
電子基板・制御基板の交換費用
エコキュートの動作を制御する頭脳部分です。落雷や経年劣化で故障することがあります。
- 費用相場
30,000円~60,000円
部品交換の費用(混合弁・三方弁・サーミスタ)
お湯の温度を調整したり、水の流れを切り替えたりする比較的小さな部品の交換費用です。
- 混合弁・三方弁の交換費用
25,000円~45,000円 - 温度センサー(サーミスタ)の交換費用
20,000円~35,000円
配管の水漏れ修理費用
配管の接続部分や劣化した配管からの水漏れ修理です。
- 費用相場
15,000円~50,000円
※上記の費用はあくまで目安です。正確な金額は必ず業者からの見積もりで確認してください。
住宅設備保証への加入もおすすめです
上記のように、修理の際にはいろいろとお金がかかるものです。こういった場合に備えて、初期費用はかかりますが、住宅設備保証に加入しておくこともひとつの選択肢です。
在住ビジネスの住宅設備保証は、新築・リフォームの際に加入しておけば対象設備機器の修理・交換費用を自己負担0円で保証期間内何度でも対応いたします。是非検討してみてください。
なお、在住ビジネスの住宅設備保証は「メーカー保証の延長保証」が基本的な仕組みとなります。一部のメーカー様が「10年保証」を含めて提供している場合などは、対象外となりますので補足させていただきます。また、対象外の設備もございますので予めお問い合わせいただければと思います。
※住宅会社などの法人向けの提供サービスとなります。
※基本的には、メーカー保証と同様の修理対応基準とさせていただいております。
※保証限度額は機器購入時の金額100%までになります。
※詳細はサービス利用規約をご確認いただくか、以下ボタンよりお問い合わせください。
修理か交換か?損しないための判断基準
修理費用が高額になる場合、「修理して使い続けるべきか、新品に交換すべきか?」と悩みますよね。ここでは、後悔しないための判断基準を4つのポイントで解説します。
使用年数で判断する(寿命の目安は10年)
エコキュートの寿命は、一般的に10年~15年と言われています。
- 使用年数7年未満
修理して使い続けるのが基本です。 - 使用年数7年~10年
修理費用が高額(10万円以上など)になる場合は、交換も検討し始めましょう。一つの部品が壊れると、他の部品も次々に寿命を迎える可能性があります。 - 使用年数10年以上
交換をおすすめします。 高い費用をかけて修理しても、すぐに別の箇所が故障するリスクもあり、結果的に損をしてしまう可能性があります。
修理費用と新品の本体価格を比較する
エコキュートの交換には、本体価格と工事費で40万円~70万円程度かかります。
もし修理費用が15万円を超えるような場合は、新品への交換を検討する価値があります。長期的に見れば、新しいエコキュートに交換した方がコストパフォーマンスに優れることが多いです。
保証期間内か確認する
修理を依頼する前に、必ず保証書を確認しましょう。
- メーカー保証
通常、本体は1年、ヒートポンプは3年、貯湯タンクは5年など、部品によって保証期間が異なります。期間内であれば無償で修理を受けられます。 - 販売店の延長保証
購入時に販売店独自の延長保証(5年、8年、10年など)に加入している場合があります。こちらも忘れずに確認しましょう。
最新モデルの省エネ性能と機能
10年前のモデルと比べ、最新のエコキュートは省エネ性能が大幅に向上しています。
新しいモデルに交換することで、毎月の電気代が安くなる可能性があります。また、スマートフォン連携機能や、より効率的にお湯を沸かすAI機能など、便利な機能が追加されていることも魅力です。長期的な光熱費の削減や利便性の向上も考慮して、修理か交換かを判断しましょう。
エコキュート修理はどこに頼む?依頼先の選び方
いざ修理を頼むとなっても、どこに連絡すれば良いか迷いますよね。主な依頼先は3つあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
メーカー正規サービス
- メリット
自社製品に関する知識が豊富で、技術力が高く安心感があります。純正部品を確実に使用してくれます。 - デメリット
修理費用が他の業者に比べて割高になる傾向があります。また、対応が混み合っている場合があります。
給湯器・住宅設備専門業者
- メリット
エコキュートを含む給湯器全般の専門家です。メーカーを問わず対応可能で、費用が比較的安い傾向にあります。対応がスピーディーな業者も多いです。 - デメリット
業者によって技術力や対応の質に差があります。信頼できる業者をしっかり見極める必要があります。
ガス会社・電力会社・家電量販店
- メリット
普段から付き合いのある会社であれば、安心して依頼できます。窓口が明確で分かりやすいです。 - デメリット
実際の修理は下請けの専門業者が行うことが多く、中間マージンが発生して費用が割高になる可能性があります。
失敗しない優良業者の見分け方チェックリスト
悪質な業者に引っかからないために、以下のポイントを必ずチェックしましょう。
- 見積もりの内訳が詳細で明確か?
「修理一式」ではなく、「基本料」「技術料」「部品代」など、項目ごとに金額が記載されているか確認しましょう。 - 修理実績や施工事例は豊富か?
公式サイトなどで、これまでの実績を確認できると安心です。 - 口コミや評判は良いか?
Googleマップの口コミや比較サイトなどで、実際に利用した人の評価を参考にしましょう。 - 保証やアフターフォローは充実しているか?
修理後の保証(施工保証など)があるか確認しておくと、万が一再発した際も安心です。 - 質問に対して丁寧に答えてくれるか?
電話や訪問時の対応が誠実かどうかも重要な判断材料です。 - 相見積もりを取る
最低でも2~3社から見積もりを取り、料金や対応を比較検討することが、適正価格で信頼できる業者を見つける最も確実な方法です。
もちろん、これらの項目に当てはまらないからと言って、すぐにお勧めできない会社という訳ではありませんので、誤解のないようにお願いいたします。一般的なチェック項目であって、状況に合わせて総合的な判断されることをおすすめします。
修理依頼から作業完了までの流れ
問い合わせから修理完了までの一般的な流れを知っておくと、当日もスムーズに対応できます。
ステップ1:問い合わせと状況説明
電話やウェブサイトから業者に連絡します。その際、以下の情報をできるだけ詳しく伝えましょう。
- エコキュートのメーカーと型番
- 使用年数
- 故障の具体的な症状(お湯が出ない、水漏れしている、エラーコードなど)
ステップ2:訪問調査と見積もり提示
業者が訪問し、故障の原因を特定するための点検・調査を行います。調査後、修理内容と費用の詳細が記載された見積書が提示されます。この時点で内容に納得できなければ、契約する必要はありません。
ステップ3:修理作業の実施
見積もりに同意したら、修理作業を開始します。部品の在庫があればその日のうちに完了しますが、取り寄せが必要な場合は後日改めて作業日を設定します。
ステップ4:動作確認と支払い
修理完了後、正常にお湯が出るか、エラーが消えているかなどを業者と一緒に確認します。問題がなければ、料金を支払って完了です。支払い方法は現金、クレジットカード、銀行振込など業者によって異なります。
エコキュート修理のよくある質問
最後に、エコキュートの修理に関してよく寄せられる質問にお答えします。
修理にかかる時間はどのくらい?
簡単な部品交換であれば1~3時間程度で完了します。ただし、修理に必要な部品の在庫がない場合は、取り寄せに数日~1週間程度かかることもあります。ヒートポンプユニットの交換など大掛かりな作業は、半日~1日かかることもあります。
保証期間や火災保険は適用される?
メーカー保証や販売店の延長保証期間内であれば、無償または割引価格で修理を受けられます。また、落雷や台風による飛来物での破損など、自然災害が原因の故障の場合は、ご加入の火災保険が適用される可能性があります。一度、メーカーや販売店、保険会社に確認してみることをおすすめします。
定期的なメンテナンスの頻度と費用は?
エコキュートを長く快適に使うためには、定期的なメンテナンスが重要です。3年に1回程度、専門業者による点検を受けることが推奨されています。
- メンテナンス費用の相場
10,000円~20,000円程度
自分で行う日常的なメンテナンスとしては、半年に1回程度の貯湯タンクの水抜きや、漏電遮断器の作動チェックなどがあります。
まとめ
今回は、エコキュートが故障した際の修理について、費用相場から業者の選び方まで詳しく解説しました。
突然お湯が出なくなるとパニックになりがちですが、まずは落ち着いてこの記事で紹介した内容を確認してみてください。
- 症状を確認し、自分でできる応急処置を行う
- 修理費用の相場を把握し、高額な場合は交換も検討する
- 保証期間を確認する
- 信頼できる業者を2~3社選び、相見積もりを取る
これらのポイントを押さえることで、エコキュートの故障というトラブルを、焦らず、賢く、そして適正な価格で乗り越えることができます。ただし、この記事に記載した相場や対処法などはあくまで一般的な内容です。例外もございますので、ご不安な場合はメーカーや販売店、保険会社、住宅会社などにお問い合わせください。
また、新築・リフォームの際に住宅設備保証に加入しておけば、もしもの場合に慌てず対応することができるかもしれません。
在住ビジネスの住宅設備保証には、下記のようなメリットがあります。是非検討してみてください。
- 保証期間最大15年
- 機器購入金額の100%保証
- 修理回数は無制限
- 修理お問い合わせは24時間
在住ビジネスの住宅設備保証は「メーカー保証の延長保証」が基本的な仕組みとなります。一部のメーカー様が「10年保証」を含めて提供している場合などは、対象外となりますので補足させていただきます。また、対象外の設備もございますので予めお問い合わせいただければと思います。
※住宅会社などの法人向けの提供サービスとなります。
※基本的には、メーカー保証と同様の修理対応基準とさせていただいております。
※保証限度額は機器購入時の金額100%までになります。
※詳細はサービス利用規約をご確認いただくか、以下ボタンよりお問い合わせください。